第5回目は、前回ご紹介した「Public House BRAVO! 黒崎」の2号店「Beer Cafe BRAVO!小倉」をご紹介いたします。
【「Beer Cafe BRAVO!(ブラボー!)」小倉】
JR小倉駅からコレット左側を抜けてまっすぐ徒歩約6分の鍛冶町にあります。
タップ数は12種類あり、常時10~12種類の樽生が提供されています。
・Tap1-2は常時サッポロエーデルピルス、ギネスビールが開栓しています。
・Tap3はピルスナー(ベルギービールの「シメイ」になるかもしれません。)
・Tap4はヴァイツェン、
・Tap5にはダークビール、
・Tap6-7はペールエール/IPA、
・Tap8はフルーツビール、
・Tap9はアメリカンクラフトビール、
・Tap10はベルギービール、
・Tap11-12はゲストビール、
Tapとビールのタイプは固定ではなく変動することも多いです。
このように「ビアカフェ ブラボー!」では、偏りのない幅広いビールが楽しめます。
2016年4月17日にオープンした「ビアカフェ ブラボー!」は、写真の通り内装がとってもお洒落で、1号店とは全く違った雰囲気のお店です。
ディスプレイされている多くのビールグラスも眺めているだけで楽しい気分になります。
ベルギービール=「ちょっとカフェで一杯」のイメージ
ビールと言えばドイツやイギリスのイメージが強いのですが、実はベルギーこそ「ビール王国」です。
九州よりやや狭い国の中で、ベルギービールの銘柄は1100種類以上。
銘柄の数だけ分類があるといわれるほど、ビールというくくりだけでバリエーションの豊富さに驚かされます。
さらに、作っているのが修道院だったり、職人肌の醸造士だったり…。
そして、ベルギーのそれぞれの土地には必ずビアカフェがあり、銘柄一つずつに専用グラスがあってグラスと味わいの関係を楽しむ独特のビール文化があります。
ベルギービールは多種多様な味だけではなく、ラベル、グラス、コースター、王冠などのデザインの美しさもフランス雑貨小物に通じるハイデザインな感じがあり、つい集めたくなるようなホビー的な魅力があります。
(三輪一記+石黒謙吾著「ベルギービール大全〈新〉」より引用)
ベルギー東フランダース州にあるヒューグ醸造所のビール「デリリュウム」のラベルに描かれています。
(「デリリュウム- delirium」とは、狂乱状態、幻覚症状、精神錯乱などの意味。)
このビールを飲むと「幸せのシンボルとされているピンクの象が見える。」と言われているそうで、ベルギービールには銘柄に興味深い物語を持つものが多く、エピソードを知ればもっと深くビールを味わえるはずです。
(三輪一記+石黒謙吾著「ベルギービール大全〈新〉」より引用)
ビールとマリアージュ(ベルギービールと料理との相性)
ベルギーの人々の肥えた舌のこだわりは、のど越しのビールではなく食事とともに飲みたいビールを生み出してきました。
フランス語の「マリアージュ」とは「結婚」という意味ですが、主にワインとの食べ合わせなどを表現するときに使われます。
しかし、ベルギービールはお酒の中でも味わいの方向性が飛び抜けて多く、ワインの赤‐肉、白‐魚のように、ビールと料理との相性を語るときもその組み合わせは広範囲になります。
例えば、すっきりさわやかで軽いビール(ヒューガルデン・ホワイトなど)には、さっぱりパスタ、カルパッチョ・生ハムといった感じで、ビールと料理はお互いを引き出す間柄なのです。
「ビアカフェ ブラボー!」でビールとマリアージュ
「ビアカフェ ブラボー!」の吉髙信行さんはシェフ歴20年。
実は、これまでの経緯に驚かされました。
まず、「松柏園グランド」の厨房で数年働いた後、福岡のフレンチの老舗 「メゾン ド ヨシダ」で本格フレンチを徹底的に学び、さらに東京で勉強を積まれ「銀座 季楽」で活躍されたようです。
事情により地元北九州市に戻り、オーナーの大内さんと出会ってから、食としてのビールの面白さに目覚めたようです。
ビールの魅力とは・・・?の質問に吉髙さんは、「ビールは気取らなくていろんなシチュエーションで飲めるし価格も気にしなくて求めやすいもの。」と語ってくださいました。
これからの「ビアカフェ ブラボー!」は・・・?の質問にオーナーの大内さんは、「様々なビールと吉髙さんの本格料理を楽しみながら、ビールとマリアージュを広げていくお店にしたい。」と思いを語ってくださいました。
おいしいビールを飲みましょう。
(著者)Mieko.M
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