第3回目は、小倉北区京町に平成27年12月17日にオープンした「11 Tap(いちいちタップ)」をご紹介いたします。
JR小倉駅から徒歩3分ほどの所にあり木樽の横に本日のビールメニューの看板が目印のお店です。
「Tap」とはビール業界ではサーバーの注ぎ口の意味で「11タップある店」は「11種類の樽生ビールが飲める店」ということです。
お店にはさらにカウンターに2Tapがあり常時13種類の樽生ビールが飲めます!!
ほとんどが日本のクラフトビールです。
地元ビールの門司港地ビールは必ず1種類は飲めるように準備されており、
最近ではアメリカビールの樽生も飲めるようです。
【クラフトビール】
ところで「クラフトビール」とは、何でしょうか。
まずは、アメリカクラフトビールの歴史を見てみましょう。
1965年のアンカー・ブリューイング社から始まり全米に広がっていった小規模醸造(マイクロブルワリー)が作るビールは、アメリカの大手ビールの“薄い量産型ビール”とは全く異なったじっくり味わうビールとして評判をとります。
さらに、「独自の発想と想像力で生まれた新たなビール(アメリカンIPAなど)」や、「古典的なビールを復古させる(木樽熟成ビールやサワービールなど)」という考えが生まれ、それは単なる物真似ではなく「ヨーロッパよりもヨーロッパらしく、アメリカ的解釈によって進化させる」というのがアメリカクラフトビールの凄いところなのです。
そして私たち日本人もその鮮烈な味わいに、ヨーロッパのビール大国はその進化に驚き影響を受けていきます。
(日本ビアジャーアナリスト協会代表理事 藤原ヒロユキ「クラフトビールの定義」より引用)
日本では、1994(平成6)年、酒税法改正による規制緩和により、年間60kリットル以上の醸造量(それ以前は、年間2000kリットル以上)で免許が取得できるようになって生まれた小規模醸造のビールを「地ビール」と言いますが、
醸造家たちのこだわりの地ビールを「手工芸品(Craft)」にたとえてクラフトビールと呼ばれるようになりました。
京町の11Tapでは、このような日本のクラフトビールが常時11種類も飲めるお店なのです!!
クラフトビールのタップは11種類! その他、ベルギービールのヒューガルデンとサッポロビールが常にサーバーで飲めます!
迷ったときは3種類の飲み比べセットから楽しむのも方法です。
進化し続けている日本のクラフトビールを探求してみませんか。
ところで、マネージャーの安川慧太(けいた)さんは、アメリカクラフトビールのパイオニアであるアンカーブリューイング社のリバティーエールビールとの出会いが衝撃的だったそうです。
ビールの多様性に魅了され、北九州市にビール文化を広めたい、北九州市でのビールイベントやワークショップも開催したいという熱い思いが、お店のリピーターを増やしていると感じました。
店長の上田隆之さんは、福岡のお店時代から安川さんと働きビールを学んだそうで、今ではビールファンの一人として皆さんに情報発信していきたいそうです。
地元の特産物や日本独自の素材で作ったクラフトビールは、日本人の味覚に合うため新たな感動が味わえるところが魅力的です。
お二人とも多くのビールに出会いたくて、美味しいと思ったビールを常に私たちに提供してくださっています。
実際、お店のTapは2~3日で違うビールに変わっているようです。
お店で美味しいビールに出会ったときは、お二人にお声をかけてみてはどうでしょうか。
きっと楽しいお話が聞けますよ。
おいしいビールを飲みましょう。
著者:Mieko. M
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